会社紹介

 「河合鉱山株式会社」      代表取締役 出口 衛

所在地   石川県白山市河合町ニ15

鉱山名   河合鉱山株式会社

事業内容

 陶石を採掘及び粉砕して、硬質陶器、衛生陶器、タイル等の原料(河合陶石)として販売しています。河合鉱山は、金沢市より南方約23km、小松市より東方約23kmの白山連峰山麓に位置し、国道157号線より約1km、北陸自動車道小松インターより約 25kmの所にあります。

 当地域は、新第三紀中新世の緑色凝灰岩、流紋岩、石英安山岩等より構成されています。緑色凝灰岩は当地域の基盤を成し周辺に広く分布しています。これらの関係は漸移的であり、明瞭な境界は把握しがたいです。鉱床は流紋岩類が熱水変質して陶石化したと考えられており、形態は複雑に変化する塊状鉱床であり、石英安山岩は鉱床を挟む様に分布し、又、鉱床のキャップロック状に珪化帯が発達しています。

 創業は大正中頃、個人採掘で始まり、当初は坑道を主体とした採掘で、運搬も人力で行われていた。第二次世界大戦中は一時休止していたが、戦後、露天採掘に切替えられた。採掘場は火薬類の発破によるベンチカット方式となり、切羽では直接の選鉱を行い、トロッコ、索道運搬で北陸鉄道大日川駅から貨車積込みでユーザーへ出荷されていました。

 昭和30年河合鉱山株式会社を設立し、昭和36年頃重機機械類を導入し、鉱山道路の開設、採掘ベンチカットの拡大を行いました。又、昭和40年頃には鉱石の水洗選鉱、汚濁水の処理等を行うと同時に、鉱山道路の拡幅整備で、ユーザー工場と鉱山選鉱貯鉱場をトラック輸送で直結する事が出来ました。又、昭和50年頃より降雨水による汚濁水流出防止等鉱害問題の対処強化となり、平成に成っては陶石の品質のより一層の管理徹底が求められる様になり、今日に至っております。採掘場は南北約600m、東西約400m、ベンチ段数6~7段(ベンチ高さ約10m~7m)であり、河合鉱山として年間約10,000t~15,000tの出荷実績を残しております。

 陶石の主成分は石英、セリサイト、パイロフィライトで、其の他の鉱物として、ダイアスポア、硫化鉄がまれに見られる。粘土鉱物の含有量は、石英50~60%に対して、50~40%で概ね共存しており、一般的にパイロフィライトは鉱床の西部程優勢です。又、セリサイトは北東部で優勢であり、硫化鉄は東部中心に鉱染し、陶石の品位を落としています。良質陶石は白色緻密で、ろう感が有り、可塑性に富んで西部に多く賦存しています。

 鉱量は    確定鉱量  約850,000t、

         推定鉱量 約1,280,000t、

         予想鉱量  約700,000t

近年は海外原料の圧迫で当河合陶石の出荷も著しく減少しておりますが、今後、品質、価格等の安定に、より一層の努力をなし、ユーザーのニーズに応え、河合陶石のご愛好を賜わり窯業資源開発の燈火を消さないよう努力させていただきます。

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